速読がいつまでたってもできない?速読ができない人に共通する3つの特徴 | SP速読学院

速読ブログ

2022.06.01
インストラクターより

速読がいつまでたってもできない?速読ができない人に共通する3つの特徴

速読を身につけることができる人とは一体どんな人なのか、向き不向きはあるのかなど、速読を学ぶか迷っている方もいるのではないでしょうか。

25年以上速読と記憶術専門の学校をしている中で色々な方が受講されました。
勉強効率を上げたい学生や、仕事に追われているビジネスマン、自己研鑽に取り組む経営者やボケ防止のためと70歳を過ぎても脳の活性化を求める方まで。
速読は文字を日常的に読む人なら誰にでも習得・活用できるスキルです。

一方でなかなか速読が身につかない方がいるのも事実。
今回はそんな「速読ができない人の3つの特徴」をご紹介したいと思います。

この記事を書いているのはSP速読学院の九十九です。
筆者が留学中に勉強で苦労した経験と、実際に受験の不安と立ち向かい乗り越えてきた生徒さんから学んだ知識を具体的な対策を交えてお伝えします。

速読ができない人の特徴①語彙力が足りない

文部科学省中央教育審議会などの文書でもたびたび登場する内容のひとつとして、語彙量の学習に与える影響があります。
少し古いですが 昭和25年度国立国語研究所年報に掲載された『義務教育修了者に対する語彙調査の試み』と言う論文があります。
その中で語彙数の多い生徒と少ない生徒では約1.5倍もの語彙量の差があり、平均的な語彙量の生徒の成績に良い傾向が見られ、語彙数と学業の成績は相関するという結果が出ています。

そして、速読ができる人とできない人の違いにも「語彙量」が関係していることをご存知でしょうか。

速読を身に着けることで勉強効率が上がり、成績アップも期待できる一方、語彙力が低ければ速読はなかなか上達しませんし、成績アップにも時間がかかるというわけです。

語彙力は地道な読書や積み重ねられた勉強によって形成されるので、何歳からでもどのような形でも構わないので学び続けることが大切になります。

子供なら興味を持てる内容の児童書や図鑑などから、大人ならノンフィクションの書物を読むことで速読しやすい環境を整えることができます。

語彙数が少ないとは?

ここまで語彙量と成績、速読との関係をお伝えしてきましたが、そもそも語彙量が少ないというのはどういうことなのかを簡単に紹介します。

ご自分の語彙量が多いのか、少ないのかを測る参考としてください。

語彙量の少ない状態を知るためには、英語に当てはめると分かりやすいと思います。

英語を勉強しているときに知らない言葉あると一度立ち止まり意味を考えますよね。
そこから辞書で単語を調べたり、前後の文から予測して文脈を理解したりするのではないでしょうか。

これが、語彙量が少ない状態です。

日本語でも同じで、知っている単語数が少ない状態では知らない言葉に対して「考える」ようになるので思考が一時的に停止した状況に陥ります。

ブラウン=ピーターソン・パラダイムという、人の短期記憶における忘却曲線を描いた実験で、人は思考が停止する時間の長さによって記憶量が低下していくという結果が出ています。
ブラウン=ピーターソン・パラダイムの忘却曲線

つまり、語彙量が少ない人は読書中に知らない単語に出会うことで思考が停止してしまい、理解や記憶の低下を引き起こすことが予測されるのです。

速読ができない人の特徴②黙読時に唇を動かしている

声に出していないとしても唇を動かして読むことは音読の速度でしか読むことができない状態です。

アナウンサーなどのプロが早口言葉で話したとしても分速1000文字程度が限界です。
つまり、唇を動かすということは読書速度の限界を自分で1000文字までに設定していることになります。

一般人では唇を動かして読むと分速300文字程度になりますので、このクセをなくすことが大切です。

気づいてしまえば意識することで修正できるクセなので、まずは自分がどのように読んでいるかをチェックしてみると良いでしょう。

速読ができない人の特徴③黙読時に一言一句頭の中で音に出している

学校教育の中で文章を読む際、音読教育が推奨されています。
このことについては以前の記事でも書きました。
一般的に私たちが話す速度は分速300〜400文字程度です。

つまり、速読ができない人は黙読時に頭の中で音読しているケースが多く、この音読スピードが読書速度の限界値になってしまうのです。

音読してしまうことにより、本来持っている語彙をうまく活用することができない状態になります。

それでは実際に音読しない場合と音読している場合では文章の捉え方がどのように違うのかを説明していきます。

次の言葉を見てみましょう。

『一』  『期』  『一』  『会』
『温』  『故』  『知』  『新』
『大』  『器』  『晩』  『成』 
『前』  『人』  『未』  『到』

それぞれの文字には意味がありますが、文字単体では言葉の意味がわかりません。

続いて、以下になるとどうでしょうか。

一期一会
温故知新
大器晩成
前人未到

意味がとりやすくなったのではないでしょうか。

このように文字がひとつの固まりになることで意味がとりやすくなることは多々あります。

背景的に知識があるものは言葉を形として理解することができるのです。

黄色い『M』という字をみたらマクドナルドとすぐわかるように、文字を音声化しなくても形として認識することで意味を理解できるようになります。

意識的に何度も同じ言葉を読む(眺める)ことで、音読せずに形で捉えられるようになり、結果として早く読むことにつながります。

まずは悪いクセを矯正しましょう

話し方や行動、生活などにクセがあるように読み方にもクセがあります。

そのクセを理解して修正をするだけでも他の人の2〜3倍ほどのスピードで読めるようになるはずです。

SP速読学院の体験レッスンでは現状の能力とそのようなクセがないかをインストラクターが直接確認し、ひとりひとりに最適なレッスンを構成します。
読む効率を上げたい、仕事や勉強をもっと楽にしたいという方はぜひ一度体験レッスンを受講してみてください。
それだけでも今までより速く読めることを体験できるはずです。

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