「本がニガテなうちの子でも、速読できますか?」子どもが速読を始めるタイミング | SP速読学院

速読ブログ

2022.03.02
インストラクターより

「本がニガテなうちの子でも、速読できますか?」子どもが速読を始めるタイミング

新宿南教室は、塾の多い立地柄もあり、多くの親御さんとお子さんがいらっしゃいます。年齢層は小学校低学年~高校生・予備校生まで幅広いのですが、良く聞かれるのが次の2つの質問です。
「本がニガテなうちの子でも、速読できますか?」
「速読は何年生から始めるべきですか?」
もちろん、本を読むのが大得意なのであれば、あまり速読に必要性を感じてもらえないかと思います。
(私自身は読書大好き小学生だったので、好きだからこそもっと得意になることには意味があると思うんですけどね!)

なので、今日はこの2つの質問について解説していきます。お子さんに速読を習わせるか悩んでいる方、ぜひ参考にしてください。

小学生の読書量は増えている

読書が苦手、そもそもうちの子は自発的に本を読まないんです――という相談は、良く受けます。

意外に思われるかもしれませんが、そもそも小学生の読書量は年々増加傾向にあります。

月の読書冊数は、1991年は5.8冊でしたが、2021年は12.7冊と倍以上になっています。

5月1か月間の平均読書冊数
公益社団法人 全国学校図書館協議会

今はYouTubeやTikTokなど、親世代が子どもだったときには存在していなかった様々な娯楽がありますが、子どもたちは積極的に本を読んでいるわけです。

その大きな理由は、2001年に制定された『子どもの読書活動の推進に関する法律』です。乳児検診で親子に本を贈る「ブックスタート」から始まり、学校では「朝読書」に代表される、全校生徒の一斉読書が推進されるようになりました。

つまり最近の子どもにとって読書習慣は、学校で強制的に行われているためある程度身についているケースが多くなっています。
今は『TikTok売れ』と言って、TikTokでの紹介をきっかけに読みたい本を選ぶ10代も増えてきているのだとか。
▶参考

意外なところでも、本との接点が増えていることもあり、大人た心配する以上に子どもたちが本を読む機会は多いと言えそうです。

児童書を読んでいる≠本がニガテ

でも、読んでいる本が児童書で絵の多いものばかりなんです――とも言われます。
以前の記事『『二月の勝者』となるために!中学受験の速読活用法』でも書きましたが、中学受験で出題される文章は、ほとんどが中高生~大人を対象にした作品です。

そのため、親御さんからすればそんなに絵本のような本ばかり読んでいて、受験に対応できないのでは…と不安になるのでしょうね。

反面、小学生にとっては、内容が難しいと感じるのは当たり前なんです。
だからこそ読まない状況は不安になるかもしれません。

今の児童書は、内容が濃くなっている傾向があります。

例えば、宗田理の『ぼくらの』シリーズは中学生向けの内容を角川つばさ文庫で小学生向けとして出し直していたり、NHKの『オトナヘノベル』は自分コンプレックス、SNS炎上など、身近なテーマを基に新書のような構成になっていたりと、複雑化しています。
つまり、大人から見ていて「全然家では本を読んでいるように見えないし、読んでいても漫画っぽい絵が入っている作品ばかり」と思っても、子ども視点からすれば意外と難易度の高い本を読んでいる、ということは十分にあるのです。

それでも、文章を読むのが苦手なのはなぜか?

では、どうして大人から見て文章を読むのが苦手に見えるのか。

その理由のひとつは、今の受験勉強における課題量の多さにあります。

以前の記事にも書きましたが、中学入試では1万文字以上の文章を読むことになります。

塾でも当然同じような文章量の模試にチャレンジさせます。
そのため、後半の問題まで手が回っておらず、理解度が足りていなくて冷静に見返せばしっかり解るようなミスをしてしまうのです。

この対策として、やはり根本的に速読で今の読書スピードと理解度を引き上げる必要があります。

SP速読学院は、熟読(しっかり読んで、記述式の問題に対応できる)の速度で、分速1000文字程度を推奨しています。
おおよそ、どんな試験でもしっかり解いて、読み終われるほどの速度です。

もちろん、ただ「試験に関係なく読むのがニガテ」という方もいらっしゃいます。
その多くは読書量不足です。
その他にも読書に対して食わず嫌いというか、そもそもひとりで黙読すること自体を苦痛と感じ、本から気持ちが遠ざかってしまっているタイプもいます。

前述のように、学校などで強制的に読書時間が取られるようになった今、読書量が極端に足りないという状況は少なくなっています。

それでも本が苦手なお子さんには、楽しめる内容から少しずつでも習慣づけすることをおすすめします。

趣味や気になる作品の関連書籍からでも十分なので、難易度の高い本を強要せず、お子さんが手に取った本が漫画のノベライズでも、ライトノベルでも、「文章読んでる!」くらいの気持ちで見守ってあげてください。

実際に最近速読トレーニングを卒業された小学校6年生の女の子は、トレーニングで本を読みやすくなったので、宿題の合間もゲームやアニメより読書なんですよ!とお母様からお伺いしました。
トレーニングを行うことで本が読みやすくなれば読書量の増加にも繋がります。

速読は何年生から始めるべき?

昨今は中学受験に早くから備えるべく、1・2年生のうちから塾に通わせる親御さんも多くいらっしゃいます。
そのため、速読も低学年から始めたいという声も多くいただきますので、速読を始めるのにオススメのタイミングも見ていきましょう。

現在、弊社の速読学院に通っている受講生のボリュームゾーンとしては、中学受験を視野に入れた、小学校5・6年生になります。
受講を推奨する年齢としては、小学2年生以降としていますが、これには理由があります。
 
 

<子どもの速読が小学校2年生からの理由>

①語彙がまだ足りていない
速読は本を速く読むテクニックなので、ゆっくり読んでも内容を難しいと感じられる場合にはなかなか速度は上がりません。
大人でも同様で、ほとんど勉強していない内容の専門書をスラスラ読むのは不可能です。なので、自分の学年に合った児童書をひとりで読むのが難しい場合には、速読より先に、読書経験値を積んでいただきたいと思っています。
②音読との兼ね合い
弊社では、精読(内容を理解して、楽しみながら読む)速度で、分速3000文字以上を目指します。音読しているときの平均速度は分速400文字ほど。一語一句音読している状態では分速3000文字以上には届きません。つまり、音にせずとも理解できる必要があります。ですが、低学年のうちはしっかりと文章を音読できるように学校で教育を受けます。もちろん、しっかりとイントネーションや漢字の読みを学ぶためにも、音読は必須です。
ただ、普段の読書方法として音読している状態で速読のトレーニングを並行させるのは難しくなってきます。ひとりで読んでいるときに、唇を動かさずに読めていることが速読トレーニングの開始可能な目安にしてください。
③集中力の継続時間
弊社のトレーニングは、教室レッスンの場合1コマ40分、オンラインレッスンの場合1コマ30分になります。大人にとってはさほど長くない時間ですが集中することが大切になりますので、トレーニングの時間を座って、本やパソコンに向き合える年齢をおすすめしています。

 
 
 
この3つの条件については、年齢だけではなく、個人差が大きい部分ではないかと思います。
それでも心配な場合は一度お子さんと一緒に無料体験レッスンを受講されることをオススメします。
実際にインストラクターと直接話すことができるので、お子さんの様子を見ながら年齢やご本人の語彙に合った教材を使用していくことができます。レッスンでは学年ごとの問題集や、教科書レベルのテキスト、また児童書も幅広い年齢に対応できるように用意していますので、ぜひお問合せください。

「国語の成績を上げたい」
「読書量をもっと増やしたい」

といった目標達成に向けた相談だけでなく、些細な疑問でも、なんでも結構です。
実際にお話しながら、トレーニングしてみましょう!

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