PC単語再認の自動化トレーニング | SP速読学院

PC単語再認の自動化トレーニング

このトレーニングは、返り読みの習慣を除去するのに有効です。
通常、皆さんが本を読んでいる時には、文脈を理解しながら本を読んでいますが、時々、単語の意味を思い出すのが遅くなることがあるでしょう。
そういう場合、そのまま続きを読んでいくと、理解度が急低下したために意味をきちんと理解できない状態が出てきます。
この時に段落の初めに戻り、読み返すことを返り読みといいます。
では、どのような原因で返り読みが起るのでしょうか。
ここで、今から約40年前、1959年に行なわれた実験を見てみましょう。
これは「ブラウン・ピーターソン・パラダイム」と呼ばれています。短期記憶(読書中の記憶も同じ)の保持時間についての実験です。
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ここでは思考を中断させるために、途中に妨害させる課題を与えています。そして、記憶の再生成績がどのように変化するのかを調査しました。
わずか3秒の思考中断で再生率は約50%、10秒の思考中断で再生率は約10%まで下がっています。
このように、思考の中断後の短期記憶は15秒くらいで消えていく短い記憶であり、この短期記憶の一部を用いて、作動記憶として本を読んでいるわけです。
ですから、読書中にも単語理解に戸惑っていると、急速に文脈の記憶が薄れてくる状態が起ってきます。これが、返り読みの原因です。
ではどうしたら、返り読みをなくすことができるのでしょうか。
答えは「瞬時に大脳の側頭葉から、長期記憶化した単語の意味を引き出す」ことです。
読書中に長期記憶を検索している時には必ず思考の中断が起こ
り、これを避けることはできません。
ごく普通の大人は、小説や教養書を読んでいる時に、数万の単語知識を活用しながら本を読んでいるわけです。
しかし、瞬時に記憶検索できるようになれば、思考の中断の影響がほとんどなくなってしまいます。
SP式では、パソコン画面を使用して、わずか、0.2秒の表示で、頭の中にある知識を1個から始めて、24個まで同時に引き出すトレーニングを行なっています。
上級クラスの受講生は、瞬時に24個の単語再認ができるレベルです。
SP式では、テキスト教材約200ページの本をあらかじめ受講生に読んでもらい、その本のキーワードが順番にパソコン画面に表示されるようにしています。
こうして、本の中で引用されていたことを思い出しながら、トレーニングを行なっていきます。
24個の表示で一目で3~5行を瞬時に理解するレベルになりますから、1ページを一目で理解するためには、60~120個の単語知識が頭の中から瞬時に引き出される必要があります。
さて、すらすらと本を読んで理解している人は、単語再認の自動化が起こっています。
小説や教養書では大学受験レベルの用語がインプットされており、単語再認の自動化が起これば、返り読みせずに、すらすらと本を読んでいくことができます。
しかし、教科書や英文、専門書では、高校レベルの語彙力では単語数が不充分で、巻末の索引などに引用されている語句をマスターする必要があります。
教科書レベル、英文レベル、専門書レベルの単語再認の自動化訓練が必要なわけです。
SP式が一般速読だけでなく、早くから英語速読、受験速読、法律速読に取り組んでいる理由は、難易度の高い用語で単語再認の自動化を起こし、勉強や試験問題の読解を楽にするためです。


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