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速読の理論 音読の習慣から抜け出すには?

音読の習慣から抜け出すには?

「音読の癖が、なかなか取れません」
「読むときには、できるだけ音に変換しないようにしているんですが、なかなかできません」
このような質問を受けることが、よくあります。質問者は、速読術のトレーニングに取り組み始めて、間もない人たちです。
音読は、小学校の授業から(時には英才教育の幼稚園などでも)訓練が始まります。国語の授業では、よく教科書を声を出して読まされます。
英語の授業も、最初は音読中心で読まされます。高校に入っても、特に英語などでは音読の授業は続けられ、授業は板書・説明・音読の組み合わせ、というパターンが数多く見受けられます。長年月に亘って続けられた授業パターンの習慣は、やがて音読という読書の型になって、半ば条件反射のように脳に染み着き、定着してしまいます。

音読の授業形態が良いのかというと、確かに小学校時代と、中学の英語の授業では必要だと思います。しかし、それ以外の授業は、できれば止めたほうが良い、というのが私の実感です。その理由ですが、読書スピードは個人差が大きいからです。

例えば、公立中学の国語の授業を例に取り上げてみましょう。データを採った学校においては、読書スピード(1分間あたりの読書文字数)と国語の成績には、相当程度の相関関係が見られました。
それを表にすると、以下のようになります。

1,000文字以上 1人
801~1,000文字 2人
601~800文字 4人
501~600文字 11人
401~500文字 13人
301~400文字 7人

分速600文字以上の読書スピードの子供たちに成績上位の生徒が集中し、分速400文字以下の子供たちに成績下位の生徒が多い、という傾向、明らかな相関関係が見られました。読書スピードは、相当の程度まで子供たちの「理解スピード」を表しているわけですから、ある意味では、当然の結果とも言えるでしょう。

さて通常、授業中に先生が話している際のスピードは、平均して、毎分500文字くらいです。そうすると、上の表を見れば分かるように、クラスの中で20人もが、そのスピードについていけない、つまり、理解できないということが分かります。これは実は、極めて重大なことなのです。
立たされ、教科書を音読する役を割り当てられた生徒は、理解には関係なしに、ただ「恥を掻かないように」という体面から、一生懸命に間違えないように読みます。この時、分速500文字のスピードで読むと、聞いて文章内容を理解できる理解スピードは読書スピードよりもやや遅くなりますが、追いつけない20人の生徒は理解できず、ちんぷんかんぷんです。そういう状態が積み重なると、どんどん分からないことが増え、遂には“落ちこぼれ”という状態にならざるを得ません。
それを考えますと、生徒を立たせて音読で読ませるより、声を出さずに黙読で、自分の理解スピードで読ませるほうが合理的です。しかし、それを実際に授業で実行したのでは格好がつきません。

では、いったいどうすれば良いのでしょうか。
音読の授業を効果的にして、落ちこぼれる生徒を出さないためには、読書スピードの遅い生徒をトレーニングし、速く読めて理解できるように指導することです。学校教育の現場は落ちこぼれる生徒をなくすため、精読スピードを高めるカリキュラムを導入すべきだと、私個人は思います。
ここで、あなたの小説の読み方についての判定を行なってみましょう。

 スーパーレベル:
  ほとんど音に変換しないで、イメージで理解できる
 レベル5:
  必ずしもイメージ理解しているわけではないが、ひらがななどは音読しないで読んでおり、漢字やカタカナで、文章の意味が分かる
 レベル4:
  心の中では声に出して読んでいるような感覚があるが、実際には発声不可能な猛スピードで読んでいる
 レベル3:
  黙読しても心の中では声に出して読んでいるような感覚があるが、実際に発声すると早口のスピード
 レベル2:
  黙読しても口元が無意識に動き、完全に音読のスピード
 レベル1:
 黙読できず、もごもごと声を出さないと読めない

音読の“悪癖”を除去する最も良い方法は、とにかく理解スピードを上げることです。分速3,000文字の速さになると、まず、最も易しい平仮名が、音声変換から外れます。表の3や4の「心の中で声に出して読んでいるような感覚」が、平仮名に関してはなくなり、漢字やカタカナだけに音声変換の感覚が留まります。

分速3,000~6,000文字になると、瞬時に単語という“塊”で文章を理解するようになり、漢字やカタカナも大半が音声変換の感覚から外れ、ただ重要なキーワードのみ、音声変換によって確認するようになります。
このように徐々に音声変換の比率が減っていって、分速6,000文字を超えるとほとんど“音なし”で理解するようになります。心の中から、声に出して読んでいるような“疑似音読感覚”は、消滅してしまいます。といっても、理解スピードを上げていくことが重要なので、声に出しつつ読んでいるかどうか、ということを、あまり神経質に気にする必要はありません。
どれほど速読術が上達して、理解スピードが上がったとしても、初めて手に取る難しい内容の書物を読むときには、記憶の定着度を高めるために音読が必要になります。
また、細かいところまで精読したり、感情移入する読み方をするときにも“頭の中で声に出す”のは、ごく普通の反応です。
これを、いけないこと、タブーを犯したかのように考えてしまうと、かえって雁字搦めになってしまって、速読術をマスターすることができません。記憶に刻みつけようと強く意識する読み方では、頭の中で音声に変換するか、イメージで残すか、文章をチャンキングするかの3つしか方法がありません。イメージ化する能力は個人差がありますし、本によっては抽象的な概念ばかりで、イメージ化が不可能で、音声変換するのが記憶する唯一の選択肢、というものもあるからです。


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