すぐれた人間の目
人間は、夜でも真っ暗闇でなければ、物が見えます。では、ほかの動物はどうししょうか。
みなさんは、夜目のきかない鳥と、対照的に夜目のきく身近な動物でネコが思い浮かぶのではないでしょうか。機能的に鳥とネコの目がどう違うのか、知っていますか。
まず、鳥はほかの動物にくらべ、大きな目を持っています。とくに明け方や夕暮れの暗がりの中や、深い森の奥で活動する鳥の目は大きいといえます。
鳥は個体を識別するにあたって、羽の色が重要な役割を果たしています。このことから予想されるとおり、鳥も人間のように色を見分けることができます。
それに対して、動物は色盲です。動物に属していながら、人間だけが色彩を識別できるのです。
ほとんどの場合、鳥の目は顔の前面でなく、顔の両側についています。そのため、遠近感に劣りますが、頭を回すことなく広い範囲を視野に入れることができます。
ただ、鳥の眼球は眼簡の中で回転しません。物を見るためには、その方向に顔を向ける必要があります。
フクロウの仲間たちの自は、人間と同じく顔の前面に位置します。しかし物を見るためには、頭を回して、光も必要とします。ですから、洞窟や建物の中などの暗闇で捕食するときには、視覚よりも聴覚に頼っているのです。
では、ネコの目はどうなっているのでしょう。
身近なネコも、ネコ科の猛獣も目の構造は同じです。ネコ科の視覚は、とくに夜間の狩猟に適しているといえます。網膜の辺縁視野が発達し、夜目がすぐれているからです。
また、顔の前面に目が位置しているので、距離を正確に測ることができます。人間の目と同じく両目の筋肉が動くので、右目と左目の像を重ね合わせて、両日の像が一致したとき、大きさや距離を認識するのです。同時に、立体的な物の認識もできます。
逆に、昼間の視力は人間ほどもありません。
全体的に、物の細部よりも動きをとらえることのほうが得意です。
また、識別できる色の範囲は限られています。
人間の目は鳥類やネコ族の視力を、ちょうどうまい具合に兼ねそなえているといえますね。
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