トレーニング レポート連載 第七回 「頭の中を新幹線が走っている!」 | SP速読学院

第七回 「頭の中を新幹線が走っている!」

 前回に引きつづき、脳のお話をうかがいます。

橘先生「人間の脳のメモリーというのが、限定されています」

永田「メモリー。なんか、パソコンみたいですね。限定というのは、容量に限りがあるということでしょうか」

橘先生「そうですね。
 前頭葉の前らへんに、『ワーキングメモリー』という場所があります。このワーキングメモリーというのが、読解の働きを行っている部分であります。
 要するに、脳の中で情報処理をする部分なんですね」

 ますますパソコンのようです。

橘先生「例えば目で捉えた情報が、言語中枢を通って、ワーキングメモリーに到達しますね」

永田「はい」

橘先生「側頭葉のところには、実は『心内辞書』といって、長期記憶を蓄えている部分があるんですね。ここから長期記憶を引きだすんですけどもね」

永田「脳の中にある辞書ですね。経験や、入った情報によって長期記憶に入ったものが、辞書として蓄積されているのですね。
 私たちは日々、無意識に、必要に応じて心内辞書から情報を引きだして使っているわけですね」

橘先生「そうですね。実際には、読書の時、文章を理解するのに役に立っています。
 この辺の部分を訓練によって、自動的に行えるようにしていく。シナプスとか、聞いたことあります?」

永田「聞いたことはあります。細胞と細胞を繋いでいる線みたいなイメージです」

橘先生「大脳でも小脳でも、神経細胞とシナプスがあるんですね。神経細胞の部分では、情報が百メートル/一秒間ぐらいで伝達されています。新幹線なみの速度です」

永田「狭い中を物凄いスピードが駆けまわっているわけですね!」

橘先生「情報がシナプスのところに来ると、今度は化学物質で情報が伝達されるんですね。
 これを繰り返し刺激をすると、どうなるのかというと、スイッチが入ってくる状態になるんですよ。脳にね。そういうのを、脳の神経心理学っていうんです。
 人間の脳っていうのはそういう風になっていまして、例えば英単語でも三回ぐらい書けば、頭に入ってきますね。これは、『シナプスの可塑性(かそせい)』ってのが起こっている状態なんです」

 シナプスの可塑性とは、シナプスに変化が起き、情報の伝達効率が高まることを指します(『速読術が日本史でマスターできる本(武光誠・橘遵)』より引用)

 英単語を繰りかえし勉強していれば、情報伝達効率が高まって、記憶に残りやすくなるということですね。
 試験勉強を潜りぬけて来た人には、経験のあることだと思います。

橘先生「さて。一つ質問します
スポーツが得意な人とそうでない人、勉強で行ったらどっちの人のほうができると思いますか? もしくは関係ないと思いますか?」

 うーん、どっちでしょう? 文武両道とか言ったりもしますし、反対にスポーツバカって言葉もありますしね?
 答もふまえて、次号へ!

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