⑤速読術には【本当に】意味がなかったのか? - イヴリン・ウッドの速読 - | SP速読学院

速読ブログ

2018.10.09
インストラクターより

⑤速読術には【本当に】意味がなかったのか? - イヴリン・ウッドの速読 -

速読術は意味がなかったか?

 速読記憶術研究家 橘遵(SP速読学院 学院長)

【速読術には意味がなかった?】
SP速読学院の橘遵がこの記事について賛否両論の意見を述べさせていただきます。

5.【Last】 イヴリン・ウッドの速読

アメリカのユタ州で高校教師として働いていたイヴリン・ウッド
ある時、読んでいた本を落として砂や泥で本が汚れてしまいました。
指で砂や泥を払いのけている時
その状態で自分が本を速読していることに気が付き
フィンガーリーディングという指を使った速読法を発見しました。

1950年代のことです。

イヴリン・ウッドの1958年の書籍「Reading Skills」では
Speed Readingという言葉は使われていないかも知れませんが
イヴリンは高校の教師を退職し、夫のDoug Woodと1959年に
Speed Readingのビジネスを始めました。

そして「Evelyn Wood Speed Reading Dynamics」
という7日間のセミナーで速読が教えられるようになりました。

イヴリン自身は2700 words/分で読書したと言われています。
アメリカネイティブの約10倍の速度になります。

イヴリンは様々の指や目の動かし方で速読を教えました。

文章を前から順番に読まないで理解する方法もその一つです。

リーディングスパンでは6~7wordsのフレーズを1目で理解して
音声化せずに単語を型(パターン)として認識していました。


----- WIRED 2017.04.05 の記事より抜粋 -----
「読み方」の発明
もし通常のやり方より効率的に視覚システムに情報を伝える方法があれば
読書スピードは高まるかもしれない。
古代ギリシャ人は「牛耕式」
(「牛が引き返す」という語源の通り、牛が方向を転換するように左右交互の方向から読むこと)
と呼ばれる方法で実験した。
1行目は左から右へ、2行目は右から左へと、テキストが双方向から書かれていたのだ。
この方法は、読書を中断することなく行を移動することができる。
試していただきたい。

Here we have a nice normal first line.
.siht ekil nettirw eb dluoc enil txen ehT
Wow that is pretty deeply unpleasant.
?bad Not. ?method this about What
No way! These “fixes” make reading harder, not easier!
-----------------------------------------


1行の2/3以上を1目で理解し、音声化がとれると
リーディングスパンを活用し、逆から読んでも理解が可能になります。

しかし、左から右に書かれた文章を鏡文字にするとほとんど読めなくなります。

1字1句を目で見ているわけではなく、1回の凝視で1単語を理解しているからです。

レオナルド・ダ・ビンチは文章を鏡文字で書いていたことで有名ですが
一般人が1単語を逆から読むのも大変なので
もしこのような読み方をしたら、ものすごく遅読になり理解度も低くなります。

ジョークで引用したとしか思えませんね。

「牛耕式」のように
1行目は左から、2行目は右から(鏡文字の表記)読むのは非常に困難です。
鏡文字の場合は1単語を読むのも大変です。

「アメリカ人ネイティブは平均して1回の凝視で1単語を理解している」
という心理学者(Just and Carpenter)の論文があります。

こんな常識を専門家のサイデンバーグ氏が知らないわけはありません。

天才 レオナルド・ダ・ヴィンチは13000ページに及ぶノートが
全て鏡文字で書かれており
左利きだったと言われます。

一般人が文章を鏡文字で書くことも読むことも難しく
読書速度はとても遅くなり、理解して読むことさえ難しくなります。

こんな記事を真実だと思って読む読者もたくさんいるかも知れませんね。

もっと速読教室全体がレベルアップしないといけない教訓としてとらえたいですね。


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