速読書評『年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち』
浅岡インストラクター書評『年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち』
伊藤 邦生 (著)
239ページ
先の見えない経済状況の中で、将来が不安という声をよく聞きます。しかし、その不安の原因は「金銭的な部分」によるところが大きい。「お金の使い方・生かし方」「お金持ちの法則」「投資力」を身につけ、投資で安定的な収入を得ることで自立した人生を形成するための方法を説く一冊。
【読書の所要時間】 1回目熟読、2回目精読 合計:1時間
『年収1000万円の貧乏人 年収300万円のお金持ち』
本屋でこのタイトルを見たとき、胡散臭いタイトルだなと思ったのが正直な感想だ。
胡散臭いとは思いつつもどういうことなのだろうかと気になってしまい、本を読むことにした。
精読で1回読んでみると、思っていたよりも面白く、そして興味がある話だった。
将来、お金持ちとまではいかなくともある程度ゆとりのある生活を送りたいと考えていたので、お金の管理の仕方・考え方を知るといったことから非常に有益な情報が得られたと思う。
もっと、しっかり自分の将来の事も考えながら読もうと思い、2回目は熟読で読むことにした。
年収1000万円でも浪費癖があれば、お金はたまらない。
年収300万でも浪費癖がなく、お金の管理がしっかりしていれば、お金はたまる。
といった事が実例なども交えて書かれていた。
まずは、しっかりお金を管理し、貯金する習慣をつけましょう。ということでしょうね。
「自分のために働き、自分のお金をつくる」と表現されている。
まぁ、浪費ばかりしていて、かつ貯金しなければお金が貯まらないのは当たり前だなというのが正直な感想だ。
また、読んでいて少し極端すぎる気もするなと思ってしまった。
貯金の習慣が出来てくれば、今度は貯まったお金で資産運用をしようという話になってくる。
ここからがこの本の言いたいことであるように思う。
本で書かれている言葉で表すと「自分のお金を働かせて、お金を生ませる」という段階に入るわけである。
この時に大切になってくるのが、「優位性」があるかどうかである。詳しくは本を読んでいただきたい。
この「優位性」がないと資産運用は失敗し、自分のお金を働かせてもお金を生むことはできない。
「優位性」があると、自分のお金を働かせてお金を生むことが出来る。不労所得を得られるわけである。
いかに「優位性」を磨くかがポイントになってくるようだ。
著者は実際に月200万の不労所得を不動産投資により得ていて、不動産投資サービス会社を経営しているだけあり、本を読んでいて説得力があった。
おいしい話があったとしても焦って資産運用をしようとするのではなく、
まずは、時間をかけて勉強をし、優位性を磨いていき、資産運用をしていこうと思う。
とりえず、今後はお金を貯めることから始め、将来的には、お金の主人を目指してみることにする。
(浅岡インストラクター 2013年4月)