速読の理論 読書年齢と読書の発達段階について

読書年齢と読書の発達段階について

「小学校受験で右脳教育を受けてきたので、引き続き、右脳教育の一環として子供に速読をやらせたいのですが」という教育熱心なお母さん方が、時としておられます。
こういう場合には、私は丁重にお断りしています。
6歳ともなると、左脳が発達してきますし、音読教育も意思伝達の手段としての言葉の発達で、重要な役割を担っています。
人間は、右脳だけが偏って発達すれば良いのではありません。あくまでも右脳と左脳の“バランスの良い発達”が優れているのです。

小学校低学年の時期は、正しい発音で正確に読めるようになれば、それで良いと思います。個人差がありますが、スラスラと本が読めて、理解が伴ってくる時点(早い生徒ならば小学校4年くらい)から速読術のトレーニングを始めるのがベストでしょう。

小学校4年になったら、詩や童話や小説を、文章内容をイメージしながら読んで理解する訓練を始めます。最初は、単語や言葉をイメージに変換して理解することから始めます。
小学校5年~6年になったら、次段階として、イメージしたものをもう1度、言葉に直してみる逆の工程を入れます。そうすると、記憶のトレーニングになります。
特に、小説の中に描かれた情景を映画のようにイメージする訓練は、小学校高学年のうちから始めるのが良いでしょう。説明的な文章は、具体的な内容の部分だけに限ってトレーニングするようにすれば、やはり、イメージ化して読んでいくことができます。

中学生になると、仮説に基づいて論理的に考える、という高度な“思考作業”もできるようになってきますので、具体的な文章だけでなく、ある程度まで抽象的な内容も理解することができます。
更に進んで、大学生になりますと、文科系ならば法律や哲学など、理科系ならば理論物理や理論数学などの完全に抽象的な内容が理解できるように、知識が頭の中に構築されます。

このように、人は段階的に読み方が変わって高度になっていくわけですが、読書年齢で最も大事な時期は、全てのスタートとなる、小学校4年~5年です。
この時期に読書を好きになる工夫が必要です。小・中学校時代に、名作を数多く読ませるようにしましょう。
ですが、この時期に学校が「課題図書」として生徒に与える一覧のリストは、何十年も昔から、ほとんど変化がありません。昔は具体的な内容であって、簡単にイメージできたとしても、今では、その物が存在しなくなっており、そのためにイメージできない、というような物が多々あります。
雨合羽、唐傘、馬車、外套、インバネス、ガス灯、ちゃんちゃんこ、乳母、下男、薪割り……。順不同で挙げると、こんなようなものです。こういう死語となった単語や言葉がどんどん出てくるような“名作”を子供に与えては絶対いけません。見たことがない物を映像的になどイメージできるわけがありませんから、イメージ化して記憶するなんて芸当が、できるわけがありません。
特に“明治時代の名作”などは、考えものです。夏目漱石や森鴎外の名作など、子供に与える前に、現在の華会には存在しない事物が文中に出てこないか、ちょっとチェックしてみましょう。漱石や鴎外に限らず、そのような“名作”を安易に与えると、逆に“読書嫌い”を作ることにもなりかねません。
では、ここで、読書の発達段階について判定してみることにしましょう。

 スーパーレベル: 日本語と外国語の文献を両方読む
 レベル5: 専門書を読む
 レベル4: 文庫本、新書、ベストセラー本などを読む
 レベル3: 新聞、雑誌を主として読む
 レベル2: 漫画、スポーツ新開を読む
 レベル1: 本も新開も読まず、もっぱらテレビやラジオ

以上、10項目について、あなたの判定を行なってきました。
いかがでしたか? 次章から本書で具体的に紹介していく速読術をマスターすることにより、各項目について、あなたの弱点がカバーされていき、本物の能力アップを実感できるようになるでしょう。それでは、いよいよ具体的なSP式速読法のトレーニングに取り組んでみてください。


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