速読、記憶術の情報

「読む→書く→発声する」が基本

心内辞書に重要用語をインプットすることができたら、次のステップだ。もう一度テキストを読み返してほしい。今度は精読でじっくりと、内容を正確につかむこと。
最初に全体理解で読んだときには今ひとつわからなかった内容も、本の構造や重要ポイントを学んだ後ならスッキリと頭に入るだろう。

スピード暗記術の手順は、たとえて言うなら一枚のキャンバスに絵を描いていくようなもの。まずは目の前に広がる景色を眺め、鉛筆でラフにデッサンをする。次に景色を丁寧に観察し、詳細な輪郭を確かめる。入念な準備を整えたうえで、さらに正確なディテールを描き加えていくのだ。
テキストの内容を正確に理解することができたら、再び樹木図に戻ろう。暗記すべきキーワードを「果実」として、樹木図に付け加えるのだ。
前章で紹介した「体結合法」と同様に、右脳のイメージカが刺激されるので、覚えたい事柄をしっかりと脳へ定着させることができる。
その後、樹木図に描ききれない情報をフローチャート化するとなおよい。フローチャートを作成することで、あらためて情報整理ができるうえ、「書く」作業は「発声」と同じく、暗記学習には効果的だ。

こうして説明していくと、スピード暗記術は意外と手間がかかると感じる人もいるだろう。
一見、時間がかかりそうに思えるが、そうではない。
漫然と本を読んでいるだけでは、複雑かつ膨大な情報を脳に定着化させることはできない。
「読む→書く→発声する→読む……」と異なる手段で繰り返し学ぶことで、記憶は次第に増強されていくのだ。急がば回れの感覚で、スピード暗記術のステップを一つずつ昇っていこう。

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