速読、記憶術の情報

網膜は光の受容機の集合体

視野拡大トレーニングの意義を理解していただくために、目が「物を見る」しくみについて説明しておこう。映像をとらえるカメラのレンズの役割をしているのが、水晶体であることは先に述べた。レンズを通して映し出された光(映像)は網膜で像を結ぶ。水晶体がレンズだとするならば、網膜はフィルムの役割をしている。しかし、網膜のフィルムに焼きつけられる映像は均等ではない。焦点を合わせている箇所は鮮明に、それ以外の箇所はぼんやりと映る。

たとえば、会社でパソコンのディスプレイに向かってデータを打ち込んでいるシーンを思い起こしてほしい。このとき、はっきり目に映っているのは、ディスプレイに表示される文字だ。しかし、判読できるのは打ち込んでいる最中の文字だけである。
周辺には、それ以外の文字や数字も表示されている。が、それらは現時点で打ち込んでいる最中の文字に比べると、やや不鮮明に見える。そのほかにも、パソコンの周辺には、マウスや筆記用具など、実際に視野に入っているのは、ディスプレイの文字だけではない。しかし、これらに関しては、ぼんやりとしか見えていないだろう。

読書のときも同様だ。いくら現代人の視野が狭くなってきているとはいえ、大抵の人は文庫本の一ページくらいの範囲は一目でとらえられる。だが、文章を読み始めた途端に、一文節か二文節程度の、極めて少ない文字しか視界に入らなくなる。
この現象は、網膜の状態が一様ではないことを示している。事実、網膜は莫大な数の光の受容器から成る集合体だ。目の中心には「中心嵩」と呼ばれる領域がある。多数の受容器が集まる高密度領域であり、最大視力を持つ場所でもある。レンズの役目をしている水晶体が焦点を合わせる光(映像)は、中心嵩にある受容器が受け取っている。
データ入力時にパソコンのディスプレイに表示される文字も、読書時に目で追っている文字も、中心嵩の受容器で光(映像)を受け取っている。中心嵩を取り囲むのが「黄斑部」と呼ばれる領域である。ズーム・インした箇所の、周辺部の光(映像)を受け取る場所だ。打ち込んでいる最中のデータの周辺に位置する文字群を映し出しているのが、黄斑部である。
中心嵩と黄斑部は、長さでいえば5:12、面積では25:144の比率である。中心嵩のまわりを覆う楕円形が黄斑部だ。人は常にどこかにピントを定め、そこを中心に対象物を見ている。それはデータ入力や読害にかぎらない。単に景色を眺めているときも、そうである。

視野拡大トレーニングを行なうと、目が物を見る範囲が広がる。視野が広がるにしたがって、中心嵩がとらえる領域も比例して広くなる。つまり、データ入力や読書時に一目で判読できる文字数が増えるのだ。
トレーニングの目的は視野全体の拡大、ひいては中心嵩がとらえる領域の鉱大にある。

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