速読、記憶術の情報

状況に応じて読み方を変えよ

本の読み方に三通りあるとわかったところで、それぞれの特性について紹介しよう。

たとえば、気に入っている小説を読むケースについて考えてみよう。
あなたには、学生時代から何度も読み返している小説がないだろうか? ヘルマン・ヘッセの『車輪の下』や、サマセット・モームの『月と六ペンス』、あるいは、太宰治の『人間失格』など、何度も読み返したくなる小説は数多い。好きな小説と新聞を比べると、明らかに読み方が違うと気づかれた人もいるだろう。

新聞は重要キーワードを拾い上げる要領で、全体をざっと見通しながら読んでいく。一方、好きな小説の場合は、行間を味わいながら文章をじっくり読む。気に入ったフレーズを何度も読み返したり、今後の展開について思いを巡らすのも、小説の醍醐味だ。ときには、登場人物になりきって、ともに涙することもあるだろう。こういう読み方は、熟読の範疇に入る。

読書スピードで比較するなら、もちろん、もっとも速いのは全体理解である。従来型の大多数の速読術でも採用していたポピュラーな方法なだけに、何よりもスピードを重視した方法と言える。全体理解、精読、熟読の順で、読書スピードは落ちていく。仮に全体理解の読書スピードが分速一万文字ある人でも、精読のスピードとなると、分速六千文字前後に落ちる。熟読ともなれば、さらに読書スピードはゆっくりとなる。

しかし、文章の理解度でいえば、熟読が一番だ。時間をかけて丁寧に読む方法なので、文章の理解度は非常に深い。気分転換に雑誌や軽い小説を読むのなら全体理解が適している。精読は、暗記学習に適した方法である。丁寧に文章を読むので、記憶が頭に残りやすい。
試験問題を解く場合には熟読だ。司法試験や通訳試験などに代表される、とくに難易度の高い試験、あるいは長文読解に取り組むような場合は、熟読でしっかり文章の内容を理解したい。
だが、自動車運転免許の学科試験のように、それほど難易度の高くない択一問題を解く場合には精読でかまわない。熟読を必要とするのは、解釈のむずかしい、また、引っかけの罠も多いような長文問題に挑戦するときである。

「試験勉強をするのに、全体理解よりも読書スピードの劣る精読をしなくてはならないのでは、速読術を学ぷ意味がないじゃないか」そう感じた人もいるかもしれない。
だが、心配はいらない。全体理解での読書スピードが向上していくのに従って必ず、精読、熟読のスピードもあわせてアップする。多忙な日々を送るビジネスマンにとっては、スピードも正確さも、いずれも重要なポイントだろう。

三通りの読み方に単純な優劣はつけられない。それよりも、時と場合に応じた読み方を選択できるようにトレーニングしたほうが賢明である。

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