数字も文章も暗記のコツは同じ | SP速読学院

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数字も文章も暗記のコツは同じ

続いて、数字を暗記するケースについて説明する。
数字を覚えるのは、国旗や漢字、英単語と比べると格段にむずかしい。たとえば携帯の電話番号のように、パッと提示されただけの11桁の数字を、あなたはすぐに復唱することができるだろうか? 
部首や成り立ちなどの力を借りて、比較的イメージを膨らませやすい文字と違い、数字をイメージに置き換えるのは困難だ。だから大半の人は、数字を一つずつ覚えるしかない。
たとえば、「56198」という数字を覚えるときには、「5」「6」「1」「9」「8」と、それぞれの数字を区切って暗記していることになる。一方、文章の場合は文字を文節の単位で区切るため、長い文章でも、さほど苦労せずに暗誦することができる。

次のような一文があったとしよう。誰でも簡単に覚えられる内容だ。

「よく晴れた秋の日、旭ヶ丘第一小学校では運動会が催された」

実は、この文章を暗記するのと先の数字を暗記するのと、労力はほとんど同じである。
文章を読むとき、私たちは文節を一つの塊として認識している。例文の場合は「よく晴れた」「秋の日」「旭ヶ丘第一小学校では」「運動会が」「催された」の五文節なので五つの魂だ。
文章や数字を読んで覚えるのは、ワーキング・メモリーの働きである。ワーキング・メモリーは文字を塊として認識する。仮にワーキング・メモリーの最大容量を10とするなら、5つの塊を理解すると、10から5を引いて、メモリーの残りは5になる。これは文章であろうと数字であろうと関係ない。あくまでも「塊」の数によって、ワーキング・メモリーは消費されるからだ。
したがって、先の数字「56198」と例文の「よく晴れた……」は、両方とも五つの塊(単位)に区切っているから、暗記に要する労力も同じなのだ。
ただ、文字の数だけで比較すると、文節単位の塊になる文章より数字のほうが不利になる。

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