速読、記憶術の情報

「発想力」の要は「記憶」にある

記憶力の善し悪しには、個人差がある。円周率を数万桁も記憶できるほど驚異的な記憶力を持っている人もいれば、自宅の電話番号すら満足に覚えられない人もいる。学生の場合、記憶力の差がそのまま学業成績に直結するケースも多い。受験勉強は暗記中心なので、記憶力の優れている人間がだんぜん有利だ。

社会人になってからも、記憶力の差による影響は続く。現代のビジネスマンには勉強がつきもの。書店へ行けば、各種資格試験のテキストが山積みになっている。競争社会を生き抜くには、キャリアを積まなければならないのである。
これは年功序列や終身雇用といった従来のスタイルが崩れ、日本企業に能力主義が台頭してきたせいだろう。エスカレータ式に昇進する時代が終わり、誰もが皆、自分のキャリア・アップに興味を持ち始めた。ライバルは社内だけでなく、社外にも存在する。こんな時代だからこそ、確かなキャリアがあなたの強力な武器となる。

ここで、「発想力」と「記憶力」の関係に目を向けておこう。
子供の頃、あなたはブロック遊びをしなかっただろうか? 
このおもちゃのブロックは、いわば積み木がバージョン・アップしたようなもの。赤や青といった色鮮やかなもので、表面には凹凸がある。バラバラの状態では、単なるプラスチックの塊でしかないが、それらを積み重ねてみると、実にさまざまな形に変身するのだ。
上手に組み合わせれば、クルマやロボット、お城のようなものまで作ることができる。
それぞれのブロックを、あなたが持っている「記憶」とすれば、できあがった作品は「発想」である。ある程度のブロックが揃えば、バリエーション豊かな作品を生み出すことができるが、凹凸の片方しかなかったり、色が偏っているようでは、作れるものもかぎられるだろう。

これは脳の話でも同じこと。発想力の優れた人間は、脳の中にたくさんのデータを持っている。一つひとつのデータに大きな価値がなくても、組み合わせ次第で斬新なアイディアを生み出せる。つまり、発想力の要は、脳内データ、すなわち記憶にあるのである。
忙しいビジネスマンにとって、記憶力の善し悪しは業務効率にも大きく関係するだろう。
脳内データを豊かにするためにも、情報を出し入れする能力(情報処理能力)を鍛えておいて損はない。「スピード暗記術」は、まさにその能力を鍛えるためのノウハウなのである。

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