速読理論 海馬で起きるLTP

海馬で起きるLTP

 耳の奥には《海馬》という、タツノオトシゴに似た器官が左右一つずつあります。太さは約1センチで、長さは5センチメートルくらいです。
 人間の記憶は、海馬で製造されています。手でつまめるほどに小さい器官で、私たちの記憶は作られているのです。
 海馬に細い電極を刺して、高い周波数でくり返し刺激すると、神経細胞どうしの結びつきが強まります。しかも、数日から数週間たっても、その状態が続きます。
 これは《LTP 長期増強 long-term potentiation》と呼ばれる現象です。情報を《より強く》《より速く》伝える、との意味で、頭文字のイニシャルから《LTP》と呼ばれています。
 LTPが記憶と深い関係にあることを発見したのは、英国の精神医学者マーク・パンクスです。
 マーク・パンクスはネズミを使った水路実験を行っている際に、その能力に個体差があると気づきました。物憶えの良いネズミと、悪いネズミがいたのです。
 彼はネズミを成績順に並べ、それぞれのネズミのLTPを記録していきました。その結果、学習能力とLTPの聞には正の相関関係があることが明らかになりました。学習能力の高いネズミほど、LTPが起きやすかったのです。
 LTPは記憶のメカニズムそのものです。薬や遺伝子操作によってLTPが起こらないようにした動物は、二度と記憶することができなくなります。
 反対に、LTPが起こりやすい動物は、記憶力が良いとのデータがあります。
 それでは、LTPは、いったいどうすれば起きるのでしょうか。
 くわしい研究の結果、LTPを起こすにはθ波のリズムが効果的だとわかりました。
 θ波は、初めての場所に行ったり、新しい情報に出会ったときに生じます。何か興味のわくものを見つけると、海馬はθ波を出します。新しい情報を記憶せよ、とのサインが出ている証拠です。
 反対に勉強はつまらないからと、無関心で取り組むとθ波は出ません。記憶力を高めるためには、好奇心を強くして学習するとよいでしょう。

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