速読理論 文章読解の認知モデル

文章読解の認知モデル

 これから文章読解のプロセスについての、詳しい説明に入っていきます。
 次の表を見てください。
熟練した認知モデルの略図 ▲クリックで拡大
 文章読解には、いくつかの段階があります。
 《目を動かす》《音読する》《単語を探す》《文法をつかむ》 《文章を理解する》の段階です。
 日頃、読書をするときに、こうしたプロセスを意識する機会はないと思います。ですが、文章を読解するには、非常に高度なテクニックがいるのです。
 世の中には、文章を読解することを不得手とする人がたくさんいます。本書の読者の中にも、国語が苦手だという人がいるのではないでしょうか。
 文章読解が得意な人は、一連のプロセスをスムーズに行っています。一方、文章読解が苦手な人は、それぞれのプロセスを処理するのに、時間や手聞がかかりすぎているのでしょう。
 六つのプロセスを行っているのはワーキング・メモリです。すでに説明したとおり、ワーキング・メモリの容量は、それほど大きくありません。一つのプロセスに容量をたくさん使ってしまうと、残りの分が足りなくなります。
 文章読解の能力を向上させるコツは、一連のプロセスを《自動化》することです。そうすれば、ワーキング・メモリの容量不足になりません。

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