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速読コラム

視点移動トレーニング(本)


まず、視点移動トレーニングで行なったことを、もう1度、復習します。
一日で、できるだけ数多くの文字を視野に入れながら、大きく目を開き、文字を眺めるように見ていってください。
あくまでも読むのではなく、見るのです。
10ページの全文字を見終えるのに、1~2分で完了するというのが初期目標です。
文意を読み取る意識を捨てれば、それほど難しくなく達成できるはずです。
本の文字は読もうとしない(意味を考えない)けれども、文字自体は明瞭に見定める、という見方で見ていきます。
視線をマーカーだと考え、1行ずつ文字を素早く塗り潰すつもりで見ていってください。
1ページの行数が15行前後、1行の最大文字数43文字が、文庫や新書、新刊書の平均的な行設定です。
さて、これから本を1行づつ眺める練習を行ないます。
本の1行ずつを、目で線を引くように文字を眺めていきます。
全く読む気持ちは捨てて、文字がはっきり見えたらOKという見方で、できるだけ速く目を動かしていきます。
文字をはっきりと見ながら、10ページを眺めてみてください。
“読む”のではなく、あくまでも“見る””眺める”です。
文章内容を読み取ろうとしないで、無意味な”記号”だと思って見てください。
特に、キーワード的な単語で引っかかり、視点を止めることがないようにすることが必要です。
こうして、力まず、緊張せず、あくまでも“読まずに眺める”という要領と能力を身に着けていきます。
この視点移動の要領をマスターするのは、従来型の速読術で言われている“ノコギリ型”の目の動きよりも、やや難しいかも知れません。
ですが、長い目で見ますと、このほうが目が疲れない、ベターな読み方なのです。
だからこそ、このSP式眼筋トレーニング法をマスターすることを、私は自信を持ってお勧めします。
このトレーニングの目標レベルですが、本の10ページで、約6000文字です。
読書の場合には、分速6000文字が、音声変換しないで文章内容を読み取れるスピードです。
つまり、この10ページが、ちょうど1分間で行き着ける分量、ということになります。
そこで、このトレーニングに取り組んだ当初は、1行ずつ文字をはっきりと見て(この時、内容は把握できなくて良いのです)1分以内に10ページを見終える(“読み終える”ではなく)ことが目標です。
しかし、どう頑張っても、最初は2~3分は要する、という人が大多数でしょう。
読まずに見るだけなのに、こういった“低速”になっている理由は、眼筋の“筋力不足’’で思うように動いてくれないことと、視野が広がっていないことが原因です。
トレーニングによって“眼筋力”も付きますし、視野も、徐々に広がっていきますから、いずれ遠からず、目標値はクリアーできるでしょう。
また、目で文字を捉えている時に、実際はアイ・スパンで文字群(文節)を捉え、理解しているような状態になります。
こうして目の行間移動を速くスムーズに行ない、次の行も上から順に読んでいると、あたかも1行の文字が、そのままどこまでも続いているかのような感覚で、文字を読み続けることができます。
精読で速く読むために、そのような感覚は非常に大事です。
長期間の読書でも目が疲れずに、正確に理解して読むことを意識した理想の視点移動トレーニングが、SP式眼筋トレーニング・シートです。
さて、合計10ページを何分で見ることができるか、測定してみましょう。
最初は、2分前後かかると思います。
1分以内で見たら、速読の状態で見られるようになったことになります。
ご自分の時計の秒針を見て、測定してみてください。
終わりましたら、時間をトレーニングシートに記録してください。
では、今度は本を使用して、単語認識のトレーニングです。
1行の中で漢字やカタカナ、数字などのキーワードを認識します。
知っている言葉が出てきているな、と判断できる程度で結構です。
ひらがなは、ほとんど無視するくらいの気持ちで、単語のみを目でチェックしていきます。
では、やってみましょう!スタート!
さて、もう1つ要領が掴みにくいという人がおられると思います。
何しろ「文章は読まないで下さい。単語の意味の中身も考えなくてよいのです。ただ知っている言葉が出てきているな、という感覚で文字を見られたらOKです」と言われても、今までそんな読み方はしたことがないのですから、要領を掴めないのも当然のことです。
これは、認知過程の単語再認のトレーニングを、本で行なっているのです。
では、もう1度やってみましょう。スタート!

次は本を使用して全体理解です。あらすじ、あらましなど、文脈を捉えて理解します.
さて、全体理解と精読の読み方の区別がつかない人が多いはずです。
なぜなら、大多数の人は、この2つの読み方を使い分けていないからです。
ですが、焦らずにじっくり訓練を継続していくと、全体理解と精読が自由に使い分けられるようになってきます。

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