速読ブックレビュー 名人棋士羽生の直観力②

高松インストラクター書評『直感力』

直感力 (PHP研究所) 直感力 (PHP研究所)

羽生 善治 (著)
224ページ

生涯通算獲得タイトル数歴代1位、史上最速での1200勝達成、王座を奪取し三冠! 進化を続ける希代の棋士の「直感力」を初めて開陳。迷走続ける現代社会に生きる我々に、自分を信じ、突き進む力と勇気を与える一冊。

【読書の所要時間】 35分(精読で1回)

―人が長年経験を積み上げていくにしたがって培われていくもの。
そしてその培われたものを自分の基準として速やかに判断していく力。
それが「直感力」である。

著者の羽生がこの本で一番伝えたかったことはこのことではないでしょうか。

本書のタイトルだけをみると、なにか神秘的で見えない何かを感じさせるものがあります。
しかしながら、ここでいう羽生の「直感力」はそんな不確かなものではありません。
それはまぎれもなく経験と理論に裏付けられ、長年の棋士生活を通して見えてくる人生の指針となる軸たるものなのでしょう。

本書ではくり返し「経験」という言葉が出てきます。
つまり直感力とは、自分のなかに自分自身の判断基準をもつこと。
その自分自身の判断基準は、経験を通してしか作られないということ。
これらの段階を通して、はじめて「直感力」が働くということを羽生は言っています。

ここで少し例を出してみましょう。日本人の性質を揶揄したアメリカンジョークがあります。

さまざまな国籍の人々がある一つの船に乗っていますが、その船が今にも沈没しそうになっています。
この船から誰か1人が海に飛び込めば、この船は沈没せずに助かるという状況です。

この時、アメリカ人には、「飛び込んだら、君は英雄になれるぞ!」といえば飛び込むそうです。
この時、イギリス人には、「飛び込んだら、君は紳士だぞ!」といえば飛び込むそうです。
この時、日本人には、「周りのみんなは飛び込んでるみたいだぞ!」といえば飛び込むそうです。

「周りがそうするなら、自分もそうする」というものがあります。

今の時代、政治腐敗、デフレ、学力低下、環境問題、対外政策など、社会問題が山積みとなっています。
そしてそれらはどれ一つとして自分に関わらないことはありません。

(高松インストラクター 2012年11月)


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