速読書評『医者に殺されない47の心得』 | SP速読学院

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草野インストラクター書評『医者に殺されない47の心得』

医者に殺されない47の心得 (アスコム) 医者に殺されない47の心得 (アスコム)

近藤 誠 (著)
227ページ

がんの放射線治療を専門とし乳房温存療法のパイオニアとして知られ、第60回 菊池寛賞住所者の近藤 誠著。
医療と薬を遠ざけて、元気に長生きするための47の心得。
病院に行く前に、かならず読んでください。

【読書の所要時間】 50分(精読で1回)

まず書名が「医者に殺されない47の心得 医療と薬を、遠ざけて、元気に、長生きする方法」とあるように現在の医療批判をする部分もありますので、賛否両論はあると思います。内容は、何かあるとすぐ病院へ行ってしまう人のことから始まり、癌などの治療に対する医者の説明を鵜呑みにしてしまわないようにする注意や、検診の危険性、元気に生きる為の「食」や「暮らし」の心得について書かれています。
 日本人は病院が好きといわれ、必要なくてもすぐ病院へ行き、薬も過剰な処方が多いといいます。この本を読むと自身で当てはまるところもあり、考えさせられるところもありました。

 検診でのレントゲンやPETなどで被曝することは知っていても、それによる被曝量まで考える方は少ないのではないでしょうか。東日本大震災以後被曝量に敏感になっていますが、検診によっても大量の被曝をしてしまう場合があります。検診を受けていれば大丈夫と安心してしまいがちですが、検診による被曝によって癌になる恐れがあると考えると、安易に検診を受けるのも危険だと感じました。もちろん早期発見の為検診を行う必要も重要ですが、その検診による危険性も考えて受診していくことが大切だと思います。

 また、癌によっては治療せずそのまま終末を迎える方が痛みも少なく最後まで自分らしく過ごせる場合があると書かれています。症状によって治療法や副作用も変わってきますが、癌治療は副作用で苦しむことが多いと思っていましたので、癌に対する怖さが少し緩和されました。ただ、もし自分が癌になった際に、治療せずに放置が一番と言われても、治療をしないという選択をするのにはかなり勇気が必要だと思います。

 病気は人それぞれ異なりますので必ずしも本に書かれている通りとは限りませんが、いろいろな状況を知っていることで先の考え方が変わってくると思います。逆に知らないということは怖いと感じました。ただ、本に書かれている症状と自身の病気が一緒なのか自分自身で判断するのは難しく、様々な条件によって変わってくる為、自分だけで判断することは危険だと思います。
プロのお医者さんと相談していく必要はありますが、知っていることで質問することもできますので、知識として読んでおいて損はないと思います。
 最終的には自分の判断となりますが、様々な情報を得ることで選ぶことができます。
 この本だけを鵜呑みにするというわけにはいかないでしょうが、判断材料の一つとして読んでいただきたい一冊です。

(草野インストラクター 2012年4月)


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