速読ブックレビュー・書評

小泉インストラクター書評
『ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉』

ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉 ワーク・シフト ― 孤独と貧困から自由になる働き方の未来図〈2025〉
(プレジデント社)

リンダ・グラットン (著), 池村 千秋 (翻訳)
402ページ

下流民か、自由民か。地球規模で人生は二極分化する。
2025年、私たちはどんなふうに働いているだろうか? ロンドン・ビジネススクールを中心とした、「働き方コンソーシアム」による、世界規模の研究が生々しく描き出す2025年のに働く人の日常。

【読書の所要時間】 1回目3時間(精読)、2回目3時間30分(熟読)、3回目3時間(熟読)

久々に分厚い本を手にしました。最近「働く」ことに関する本を書店でも多く見かけます。それだけ「働く」ことに対して不安や選択肢が増えたということでしょうか。
 タイトルにあるように、「<2025年>働き方の未来図」が前半で書かれてあります。そしてその未来図とは、「孤独で貧困」と「自由で創造的」、二極化する人生が待っているということです。それぞれがストーリーとして描かれている為、比較的理解しやすくなっているように感じます。私達はそのどちらの人生を歩むこともできる。要はこれから「WORK SHIFT(ワーク・シフト)」できるかどうかにかかっているとのこと。その3つの「WORK SHIFT」とは、幅広い専門知識と技能・人的ネットワーク・価値ある経験の3つ。つまり、複数の専門知識と技能を身につける大切さ、強固な人間関係構築と人脈統合、そしてお金よりも充実した経験や仕事と私生活のバランスが大切であるとのことです。
 ただ単に未来図が描かれているだけではありません。現代社会が抱えている問題・変化・今後の課題を前提としている為、考えれば予測できるようなものもあります。その為、絵空事とは違い、とてもリアルに感じる内容となっています。また過去の経緯から今現在起きていることなども含まれているので完全に未来のことだけかと言われればそうでもない。
 約400ページの長編であり、読み終わったあとは気分が落ち込む面もある。しかし、現実を突きつけられている感覚が強いので、自分自身の働き方を見直す良い機会と捉えることもできます。
 また明るい未来に向かって… というよりは、どちらかというと現状把握に近い印象を私は受けました。その点から考えると読者によって捉え方は様々だと思います。目新しいことは全くなく、現代の問題や技術などがそのまま進展していった場合予測される未来が書かれています。ですので本書で記載されている未来がそのまま現実になる可能性もあれば、ならない可能性もある。読んでいるとその通りになりそうな感じなんですけどね。本の最後に「子どもたちへの手紙」「企業経営者への手紙」「政治家への手紙」とそれぞれメッセージが送られています。各章様々なことを伝えてきたが、その中でも立場によって特に大切だという点を語りかけている、要約の部分と言えます。
 本で取り上げられている3つの「WORK SHIFT」について、既に実行・行動されている方も多いと思います。この本を読むことによって、現実と向き合い、それぞれの働き方・生き方を考えるきっかけになればいいかなと感じました。

(小泉インストラクター 2012年12月)


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