速読書評 マクゴニガル教授著『スタンフォードの自分を変える教室』② | SP速読学院

速読ブックレビュー スタンフォードの自分を変える教室②

大神インストラクター書評『スタンフォードの自分を変える教室』

スタンフォードの自分を変える教室 (大和書房) スタンフォードの自分を変える教室 (大和書房)

ケリー・マクゴニガル(著)/神埼朗子(訳)
344ページ

スタンフォード大学の超人気講義、ついに日本上陸。
心理学、神経科学から経済学まで、最新の科学的成果を盛り込み、受講した学生の97%の人生に影響を与えた「驚くべきレッスン」。

【読書の所要時間】 合計:40分(2回)

街は花々が咲き乱れ、今や春満開。今年こそは! と決意し一年の計を立てた元旦から、さて何日経過しているのか。目標に向けて計画通りに進んでいるだろうか。華やかな春とは裏腹に、自分の意志の弱さを反省して憂鬱になる人もいるのではないか。
 先日、教室の受講生に「自己啓発書を読むと、自分のダメな所を認識させられるばかりで疲れる。あまり読みたくない」という意見があった。そういった人にはこの本を進めたい。「人間であれば誰でも、誘惑や依存症に苦しんだり、ぐずぐずと物事をさきのばしにしたり、気が散ったり、やる気が出なかったりして、悩み困った経験がある。個人の能力不足を示しているわけではない」という。自分に厳しくしても「意志力」は強くならないとも教えてくれる。勇気づけられる。
 著者は、スタンフォード大学の心理学者。医学部健康増進プログラムを担当し、自分の考えや感情、体や習慣を変えようとして苦労している人々を見てきた。そこで、意志力に関する思い込みの多くが、成功を妨げ、不要なストレスを生んでいることに気づき、今では大人気の「意志力の科学」講座を立ち上げることになる。受講後の共通点は、「自分のことが以前より好きになり、自らの行動を自らの意志でしっかりと選択できるようになった」ということだ。
 この本は、10章10週間の講座を受講する形式で構成されている。各章には科学的見解と2種類の課題がある。心理学や経済学など各分野から、自己コントロール(意志力)に関する最新の見解を取り上げて説明し、原因や方法を解き明かす。また、課題の一つは、自分の現状をありのままに見つめ、自分の生活に当てはまることに気づく「マイクロスコープ」。もう一つは、多くの人が高い効果があると認めた意志力を強化するための実践的な方法「意志力の実験」である。例えば、タバコをやめたいとする。まず、どういうときに最もタバコを吸いたくなるのか自分を観察して知ることだ。そして、タバコを吸おうとする自分に気づく度に吸うのを10分待つようにする。それだけで大きな効果があるという。「意志力」も筋肉のように鍛えることができるのだ。
 さあ、ベストセラーの本を読んだことに満足しないで、すぐに実行しよう。「自分を変える」ことができるはずだ。

(おおがみインストラクター 2013年4月)


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