速読書評『発達障害の子どもと生きる』

土居インストラクター書評『発達障害の子どもと生きる』

発達障害の子どもと生きる (幻冬舎ルネッサンス) 発達障害の子どもと生きる (幻冬舎ルネッサンス)

松為 信雄 (著)
202ページ

生きづらいのはなぜか。個性と「障害」の間で揺れる子ども達にどう寄り添うのか。幼少期から始められる取り組みや一般企業で働くための教育、大人の発達障害へのサポート法を丁寧に解説する。

【読書の所要時間】 合計:30分(2回)

 

今回は「豊かな人生」とは一体なんだろうか? と考えることから始めてみました。
 所有すること? 誰かを愛すること? つながること??

 さて私は一体誰とつながって理解を互いにしたいのだろうと考えたところ… その相手が「自分自身」であることに気がつきました。
 そして私はどのような人間で、どのような個性を持っているのだろう…? と自分自身に対して自問自答していたところ、今月の書籍「発達障害の子どもと生きる」に出会いました。

 最近よく耳にする「大人の発達障害」といったキーワードが気になっていたことも手伝ったんでしょうね。なんとなく知っている程度ではなく、しっかりと「発達障害」に関して理解を深めたいという気持ちになりました。

 本書は「発達障害」に関する考え方、理解の仕方が軸になっています。
 まず最初にしっかりと認識したいことは「発達障害=発達しない」といったことでないこと。あくまで発達する上で、障害が生じることであるという点です。

 ここで「発達=成長」と仮定すると… 私を含む多くの方(ここでは自分自身を発達障害だと考えたことがない方を指します)は成長する過程において様々な障害が生じたとき、その障害を乗り越えたり、乗り越えられず現在も苦しく感じたりしているのではないでしょうか?

 大なり小なり皆、障害は発達過程で生じているんですよね。「発達障害」を持っているのか、それとも皆が持っている「個性」の一つなのかと、いわゆる「線引き」をどのようにするのでしょうか?
 本書では「社会生活を営む上で、この障害が不都合だと感じるかどうか」と定義しています。

 「この障害」の一例は以下の通りです。
  ◆人間関係がうまく築けない→職場における暗黙のルールを理解できず、言葉を額面通り受けとるので周りの人間より誤解される。
  ◆自己判断ができない

 上記は何も特別視する必要がある項目ではないと私は思います。
 転職の際に、苦手な人もいれば気が合う人もいるでしょう。伝え方が下手な同僚もきっといるでしょう。
 自己判断できないことも生じるでしょう。(その場合、通常は同僚に相談、上司に報告を行いますよね?)

 「発達障害」を持っていない方でも当てはまる項目です。
 本当に「発達障害」を持っているのかどうかといった線引きは曖昧なものなんですよね。
 「発達障害」という個性は病気ではないと認識すること、そして消滅はしないのだから共生の道を考えること。
 そういった理解の仕方が本書には分かりやすく簡単に記されています。

 我々が豊かな人生を送るためには… 結局のところ、収入源が必要=働くということ。そしてそれは社会を繋がるということなんですよね。
 自分自身の個性をしっかりと理解し、進む道を選択してゆくこと… それが重要なんじゃないかと思います。

 今回私は「自分自身が発達障害を持っているのかどうか」という視点で持論を展開しました。
 本書には他にも「自分の子どもが発達障害である(もしくはそうかもしれない)」「職場に発達障害の方が在籍する」など…
 色々な立場の方に寄り添いサポートする記述が多くあります。

 本書には突破口のような解答はないですが、どなたが読まれても「発達障害に関して考えること」の入り口になるぐらい分かりやすい、そして読みやすい1冊です。

 ぜひ多くの方に読んで頂きたいなと思います。

(土居インストラクター 2013年8月)

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