速読書評『面白いほど宇宙がわかる15の言の葉』

木野インストラクター書評『面白いほど宇宙がわかる15の言の葉』

面白いほど宇宙がわかる15の言の葉 (小学館)

渡部 潤一 (著)
205ページ

宇宙に実在する天体や現象の名前は、わたしたちの生活、社会現象などに密着して使われている。暦や曜日、時間の刻み方も、もともとは宇宙との密接な関係からつくられたシステムだ。身近に使われる言葉のなかに潜む宇宙を探し、それを「宇宙の言の葉」と題し、そこから宇宙の全貌を知る一冊。

【読書の所要時間】 1回目 35分(精読)/ 2回目 15分(精読)

2012年5月22日、日本の大部分の地域で金冠日食が見られるという事が大きなニュースとなりました。書店でも日食グラス付きの本、雑誌などが全面に出され、不思議な光景だと感じたのを覚えています。
 それ以外にも月食・ブルームーンや社会現象となり映画化までされた小惑星探査機はやぶさの活躍など近年は天文ファンだけでなく僕たち一般の人間にとっても天体や宇宙のニュースに触れる事の多い当たり年と言えたのではないでしょうか。
 また、文化の世界でも「宇宙兄弟」など宇宙を題材としたものが人気を博したり発表されたのは興味深い事実の一つです。僕もずっと星座や天体の図鑑を読んでいた幼少の頃の気持ちが蘇り次々と流れるニュースを楽しんでいました。そこでいっちょ知識をつけるかと言う事で選んだのが星座・天文図鑑とこの本です。
 「日常においても良く使われている天文、宇宙用語について再考してみよう」というテーマの本で、天の川、ビッグバン、宇宙人などについて歴史的、社会的、文化的、さらにもちろん天文学的にもアプローチしています。

 著者渡部潤一先生は2006年の冥王星が惑星から外された事で話題になった惑星定義委員会の委員としても有名で、テレビの出演も多くとても親しみやすいですね。本職の専門的な知識を元にしつつも丁寧に解説されており、知的好奇心が刺激されます。
 中でも面白いと思ったのはUFOの項目における「夜空をほとんど眺めた事がない人ほど、UFOを見たと主張する」との記述です。確かに論理的に考えると夜空を眺める事の多い天文家ほど発見の確率が多いはず、ですが実際は逆です。なぜなら天文家からすればそれらもひと目見て何らかの天体、天文現象であると理解できるからです。
 しかし、それが悪いのではなく、分からない物を想像で補おうとする姿勢が人類の文化を豊かにしてきた、という事を改めて認識しました。
 また専門家からすれば「宇宙人はそりゃいますよ、でも論理的に考えてUFOは宇宙人の乗り物ではない。いきなり直接来る訳がない」との事です。非常に面白いですね。
  元がコラムという事もあり、章ごとの情報量がかなり多いので寝る前に一章ずつ読む、などの読み方をおすすめします。1度ではなく繰り返し読む度に新しい知識が入るのでとても良い本だと思います。ブレインマップを書ける方は章毎に作成するととてもいいトレーニングになるでしょう。

(木野インストラクター 2012年11月)


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