速読の理論 視野の広さの個人差 | SP速読学院

視野の広さの個人差

通常、目を動かさないで、一目で意味が読み取れる範囲は7文字前後になります。このような、文字に関する視野の大小は、その人の生活習慣と大きな関係があります。
例えば、ワープロやパソコンに文字を打ち込むとき、大多数の人の目は、確認のために1文字に集中しています。毎日1時間くらい、このような作業をやっていると、どうしても“狭く見る”ことが習慣になってきます。その結果、視野は徐々に狭くなってしまいます。文字を書きながら勉強するときも、やはり1点に集中する傾向が見られます。このような見方は、仕事上や学習上、やむを得ないことなので、直ちに止めるわけにも行きません。
しかし、同じワープロで打ち込むにしても、細かく変換するのではなく、いっぺんに文章をある程度まで纏めて打ち込み、一括変換してから確認するようにすれば、目の負担は楽になって視野狭窄も多少は防ぐことができます。
文字をずっと書き続ける場合も、できるだけ外の景色が見える場所に座り、時々は目を休めるために窓外の景色を眺めるようにします。そして、作業が終わった後に“眼筋ストレッチ運動”をすると、視野が狭まってくる現象を食い止めることができます。
眼筋ストレッチ運動は、トレーニング編の中で詳しく実行方法を説明していますので、参考にしてください。

さて、中には非常に視野が広い人もいます。前に野球のキャッチャーの例を挙げましたが、それ以外のスポーツでも、球技をしている人は一般的に、視野が広い傾向が見られます。
ラグビー選手は、前方にパスをしたら“スロー・フォワード”というルールに違反するので、両側のやや後方を走っている味方選手の誰かにパスを出す必要があります。また、サッカー選手は“オフサイド”のルールに違反しないためには、パスを送ろうとしている味方選手の前方に2人以上の敵の選手が存在しているか、瞬時に判断できる必要があります。
人間の横方向の視野は約180度ありますから、真横にいても、何となく「味方選手のユニフォームかな」という程度のことは分かります。
そして、上達するほど、徐々にですが、視野は広がっていきます。上達につれて視野が広がるということは、ラグビーやサッカーの選手は競技中に視野を広げるトレーニングを無意識に行なっていることになります。中には、意識的に視野を広げるトレーニングを導入しているチームもあるそうです。

私が以前、京都のNという会社で速読術の研修を行なったときのことです。
通常は一日で読み取れる文字数が10文字以下なのに、その会社での2時間の研修で、半数前後の方の“リーディング・スパン”が、20文字を超えました。これは極めて例外的なことなので、私が不思議に思い、尋ねてみますと、視野の広い方のほとんどが、大学時代にラグビーをやっていた人でした。私は「なるほど」と感心してしまいました。
野球では、キャッチャー以外でも、例えばピッチャーは1塁ランナーを背中にして牽制球を投げます。顔を向けたら牽制球を投げることがバレてしまいますから、ぎりぎりの瞬間まで顔を向けず、横目で見るようにします。これが視野拡大のトレーニングになり、本当か嘘か、中には自分の耳の先端が見えるようになる選手もいるそうです。
とにかく、このように、可能な限り横方向を見ることを習慣にしていると、視野は広がっていきます。


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