速読の理論 個人差のある記憶力を、どう克服するか

個人差のある記憶力を、どう克服するか

本は、いったい何回くらい読んだら記憶に残るのでしょうか。
以前に私が指導した生徒の中に『詳説・世界史』の教科書を3回読んで、何ページに何が書かれていたのかを思い出せる生徒がおりました。この生徒は、東京大学に現役で合格し、司法試験の短答式試験にも合格しました。
もちろん、記憶力は個人差が極めて大きい、というのは、周知のことですから、誰でも3回で、とは行きません。5回の反復が必要な人もいるでしょうし、ひょっとしたら、1回でOKという人も、中にはいるかも知れません。
回数はともかく、いずれにせよ記憶に留めようとしたら、読み方は大雑把な全体理解ではなく、精読が必要です。全体理解方式の雑な読み方だと、難易度の高い試験を突破するのに必要な学力は、ほとんど得られません。理解度が低い読み方では、何回読んでも記憶に残らないか、雑な読み方のために誤解して覚えてしまうという、最悪の事態さえ、起こり得ます。
いっさい理解度を考慮せずに、ただスピードだけ上がればOKというような低次元の速読術をマスターしたら、悲劇です。学生の場合「こんなに読書スピードが上がったのに、なぜ成績が伸びないんだ?」というジレンマの泥沼に嵌まり込んでしまうことでしょう。
成績を上げるには、あくまでも正確に内容を把握しつつ、精読で読んで、その精読のスピードを上げていく、というトレーニングを積むことが必要です。たとえ全体理解の従来型速読術を行なっても、精読の工程を省略しないことが肝心で、この精読によって“記憶の定着率”を高めるのです。
「せっかく本を読み終わっても、ちっとも記憶に残っていない」という人は“単語イメージ訓練”や“文章イメージ訓練”などに重点的に取り組み、イメージを活用する技術を覚えることです。単なる言葉だけの記憶では読後の20分後に保持しているのがやっとだったのと同じレベルの記憶を、写真(イメージ)タイプの記憶では一ヶ月後でも保持できていた、という実験報告があります。具体的には、速読術を未訓練の人に、ある小説の1節を言葉だけ丸覚えしてもらい、20分後に記憶だけを頼りに、書き出してもらいます。また、同じ1節にピッタリする風景を写した写真なりビデオなりを、やはり速読術を未訓練の人にじっくり見てもらい、一ヶ月後に内容を書き出します。そうすると、ほぼ同等の結果になる、ということなのです。

ここで、映画の記憶について考えてみましょう。あなたは、セリフと映像では、どちらをよく覚えていますか?
大半の人は、映像をよく覚えておられます。数年前に見た映画のシーンでも、それが感動的な映画なら、楽に思い浮かぶでしょう。これほどに、イメージ化して記憶したほうが、情報として再生や再認が容易だ、ということなのです。
右脳の記憶パターンは、まだまだ未解明の部分が多いのですが、とにかく右脳が映像的な記憶を司っていることまでは分かっているので、これを充分に活用することです。


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