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2006.06.11
速読の情報

「SP式」はこれまでの速読術とどれほど違うのか

○脳科学が速読を進歩させた
ロジャー・スペリー博士は「大脳の中で、左脳と右脳は働きが違う」と論文を発表した。一九八一年、スペリー博士は、この論文でノーベル賞を受賞した。すると世界的に右脳ブームが巻き起こっていった。

左脳は言語を司り、情報を一個ずつ処理することに適した脳だ。声や音を認識し、文章を組み立てたり、会話に役立つ言語機能がある。また、計算や論理的な分野も左脳が受け持っている。
事故で左脳に損傷を受けると、言葉が操れなくなる症例はこのためだ。

実は、一九世紀からこのことは知られていた。フランスの外科医、ポール・ブローカが失語症患者の脳を調べてたところ、右脳に障害を受けても失語症にはならないが、左脳に障害が生じると、失語症が発症した。
だが、これはあくまで患者からの推察でしかなかった。スペリー博士が劇的に立証するまで百年掛かったのだ。

左脳に対し、右脳は芸術的な分野を受け持っている。絵や音楽に強く、目で捉えた映像や耳にしたメロディーを、頭の中で再現することができる。同時並列に処理するため、右脳を使うと、処理速度が速くなるのだ。

左脳は言語を司り、右脳はイメージを担当している。例えば映画を見たとき、セリフは左脳で、映像は右脳で処理している。

では、セリフと映像では、どちらをよく覚えているのだろうか。これは、ほとんどの人が映像と答える。イメージ化したほうが記憶に長く残り、言語の記憶はすぐに消しとんでしまう。

速読と右脳に何の関係があるのか。読書で知りえた知識を文字情報として記憶すればたちまち忘れてしまうが、右脳でイメージ化して記憶すれば記憶に長く残るといことである。

○従来の速読術の欠点とは
さて、速読を日本に紹介したのは、名古屋で新聞記者であった加古徳次氏が知られている。
加古氏は韓国からキム式の速読法を導入、最初に速読教室を作り、速読上級者がパラパラめくりで読書する実演を紹介した。

わずか数分で本を読み終わり、内容を答えられるという〝写真記憶〟の方法であった。当然、そのような能力を身につけたいと思う人が大勢現れた。我も我もと速読教室に通うようになり、キム式の分派もどんどん創設された。

しかし、速読の草創期であったこともあり、当時の式速読法の多くは修得率が低く、文脈、あらすじ、あらましを掴むだけの大雑把な理解しか得られなかった。これでは、受験勉強や、高度な専門知識を必要とするビジネスシーンにはほとんど役に立たなかった。
中には「一分間に百万文字が誰でも読める」と宣伝する極端なところもあったが、これでは、本をめくっても文字がはっきり見えない速度になる。

大雑把な読書で得られる情報は、ピントのずれた写真のようなものである。全体に何が写っているのか、大体の内容はわかるけれども、細部をはっきりとイメージすることは出来ない。このような状態を、『全体理解』と定義づけておく。

全 体理解の読み方はスピード重視だ。この方法では、きちんと理解したと納得できる読み方に比べ、比率的に七十パーセント程度の理解度や記憶しか得られない。 雑多な情報誌や小説を読むのは、これで良いかもしれない。しかし、受験やビジネス等の、厳しい競争に打ち勝つためには不充分である。
読解力や記憶力を試され、要求されるのが実社会だ。こういう雑な速読法では、ほとんど役立たないだろう。

大学受験を控えた生徒に全体理解の速読術を訓練したとしよう。読書スピードを速くさせても、合格者は増えるかというと、あまり相関関係がない。試験では細かな点が、設問として出題される。受験生の誤読を誘発する狡猾な〝落とし穴〟が到るところに設けられている。
『従来型の速読』では理解が大雑把すぎ、問題に存在する〝落とし穴〟を見抜くことはできないのだ。

全体を大雑把に理解する『従来型の速読』は、真の意味での時間不足解消の手段とはなり得ない、速読として未熟な研究段階だった。高度な事務処理能力に用いるには、まだ早かった。
第一次速読ブームは、水戸黄門の印籠ならぬ右脳の紋所があれば何でも通った。〝右脳崇拝時代〟だったのだ。

一 九九〇年代に入ると、キム式速読法を改善・改良した速読法が出始めたが、読みは全体理解で、難解な専門書や受験レベルの本になると到底通用しなかった。巷 で言われる『従来型の速読』は、全体を大雑把に捉えさせるだけで、思考力や内容の把握力を犠牲にして読ませる、実用性に乏しい方法が多い。


○ビジネスや受験に役立つ速読の条件
速 読の必要性を唱える人は多く、関心度は高い。しかし、『従来型の速読』は実社会の求めるレベルではなかった。これが、第一次速読ブームの凋落の原因といえ よう。また、ちょうどバブル崩壊と時期的に一致し、速読を習いに来る生徒が激減した。訓練した時間と得られる満足度がつり合わないせいでもある。
バブル期の高額な料金設定であったことも影響しているのであろう。対価効果が得られなければ、人は離れていく。

だが、『精読』のスピードを伸ばすと、成績アップと密接な関係が出てくることが分かってきた。
精読による理解は、ピントが正確に合い、細部のイメージまでくっきりと識別できる写真に例えられる。
読書のスピードがアップしても、細部まできちんと理解できているのが精読の読み方である。
そのため、受験問題特有のレトリック(巧妙な言い回し)に振り回されることがなく、時間内に問題の把握が容易にできる。

この精読の読みを行なう速読教室ができて、第三次速読ブームがやってきた。
これは認知心理学を速読法に導入した時代で、速読法が科学的になりはじめた時代でもある。
精読や熟読で速読が可能になった”本物の時代”である。

ここで言う精読とは、正確にしっかりと読む読み方で、熟読とは、問題の解答を考えながら読む、行間を読むなど、思考を働かせながら読む方法である。
この読み方は、仕事や勉強にも適用できる。

読書速度の計測には一般書や専門書を使う。毎回異なる本を使用し、初見の内容で計測を行なう。
ちなみに、従来型の速読では、児童書で計測したり、毎回同じ内容で計測する等の操作がまかり通っていた。

二十一世は、科学に基づいた、実用的な速読がブームの牽引役を担うことだろう。その一つが、SP(スピード&パワー)式である。
精読中心の読みは、理解重視の読み方で、仕事や勉強にも役立ち、読解力が向上し、成績が上がるのだ。


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